九頭竜大社9回まわるお千度が有名な社

「〇〇さん、こんにちは。」

「ああ、正浩さん、こんにちは。」

〇〇さんは事あるごとに、時には月に何度もお参りなさる音楽講師の女性です。九頭竜大社で奉納演奏をなさったご縁もございます。

「正浩さん。私先日、出雲大社で奉納演奏をさせていただいたのです。」

「わぁ。それはすごいですね。いかがでしたか？」

「はい。岡山で仲間たちと合宿をしてから出雲に入って奉納演奏をしたのです。本当に行く先々で素晴らしいことがたくさんありました。私、心から思ったのです。これは九頭竜弁財天大神様の守り導きなんだって。奇蹟のような旅でした。」

「ああ、それはよろしかったです。」

「ええ、本当に…ああ、涙が出てきました。本当に感動したのです。九頭竜大社は、本当に、素晴らしいお社です。」

「そのようにおっしゃっていただけて、心より嬉しく思います。」

「正浩さんもご存知のように、私、いろいろな所を巡って奉納演奏をしているでしょう。竜神さまや弁財天さまが祀られるお社にもたくさんお参りさせていただきました。全国には九頭竜さまゆかりのお社もいくつかございますよね。そのようなお社にも数々お参りさせていただきました。どこも大好きなのです。でも、この京都八瀬の九頭竜大社だけは違うのです。私にとって特別なのです。」

「なるほど。どのようなところを特別にお感じくださっているのですか。」

「こちらの九頭竜大社だけは「ただいま」っていう感じなのです。大好きだと思えるお社はたくさんあっても、「ただいま」と思えるところは九頭竜大社だけなのです。それほど心がホッとして安心するのです。九頭竜弁財天大神様は本当にお優しい神様です。ああ、また涙が出てきました…」

「ただいま」と思えるお社。ホッとして安心するお社。

九頭竜大社をそのように思っていただき、心より嬉しく思います。

九頭竜弁財天大神様の守り導きのもと、これからも幸いに歩まれますように。

書籍『九頭竜大社にお参りする人達から聞いた50の素敵なお話』

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