大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2022年7月22日 公式ブログ

ありがとう

ある日の朝のこと、ある男性が9回まわるお千度をなさって社務所に戻って来られ、受付でお守りをお選びになっておられました。

 

「神主さん、どのお守りがよいとお思いになりますか?」

「そうですね。奇蹟でもってご守護いただける奇蹟守はいかがでしょうか?」

「ああ、奇蹟守はですね、もうすでにお受けして身に付けて過ごしているのです。そうそう、九頭竜大社にお参りして奇蹟守を身に付けて過ごしていたら、本当に奇蹟がいただけましたよ。」

「そうなのですね。どのようなことがおありになったのですか?」

「はい。私が九頭竜大社にお参りした最初のきっかけは、新聞の経済欄に、実業家の方がよくお参りするお社として九頭竜大社のことが掲載されているのを見たことでした。それまでもお社の目の前の道を通ることはよくございましたので、すぐに、ああ、あのお社のことか、と分かりました。それでお参りさせていただいたのです。」

「そのようなきっかけだったのですね。」

「初めて九頭竜大社にお参りして、9回まわるお千度をさせていただきました。お千度の後におみくじを引かせていただいて、奇蹟守もお受けしてその日は帰ったのです。」

「なるほど。」

「私はある高僧の方を尊敬していたのです。いつもその方の著書を拝読して、たいへん感銘を受けていたのです。90歳を超えるご高齢でいらっしゃいますので、御存命のうちにお目にかかることはないだろうと思っていました。それが、九頭竜大社にお参りしてすぐに、奇蹟のようなお導きでお会いすることが出来たのです。」

「わぁ、それはすごいですね!どのようないきさつだったのですか?」

「9回まわるお千度の後にいただいたおみくじが「先祖に感謝の念を忘れぬよう」だったのです。思うところがありまして、神戸にある先祖のお墓にお参りに行ったのです。そのお墓のすぐ近くにお寺があったのですが、何とそのお寺が、その高僧の方とたいへん縁のあるお寺で、たまたまその日お勤めで来られていたのです。大寺院の高僧でいらっしゃいますからお目にかかることはない方だと思っておりましたので、その幸運に本当に驚きました。」

「ああ、それは素晴らしいお導きでしたね。」

「そうなのですよ。聞こえてくる読経の声は、若い方のように勢いがある感じではないのですが、何ともいえないよさがあるのですね。読経のあとに参列していた人達一人ひとりに声を掛けておられました。」

「その高僧の方と、どのようなことをお話しになられたのですか?」

「いや、それがね。そのお方がおっしゃるお言葉はどの人にもただひと言「ありがとう」だけなのです。どの人にも「ありがとう」「ありがとう」と。そのお言葉がもう、たいへん印象に残ったのです。本当に生き仏でいらっしゃるのではないかというくらいに。」

「実際にお会いになって、そのようにお感じになられたのですね。」

「私は神仏や信仰の世界は、突き詰めればこの「ありがとう」の一言に尽きるのではないかと思っているのです。その「ありがとう」を聞いて、私は心の底から感動いたしました。」

「なるほど。そうでいらしたのですね。」

「しかも当日ご参列されていたほかの人達に話を聞くと、「ああ、あの高僧の方は毎月この日とこの日にはお勤めに来られますから会えますよ」と、教えてもらえたのです。本当に素晴らしいご縁を繋いでいただいて、九頭竜弁財天大神様には感謝しかないのです。」

「そのような奇蹟を授かられたのですね。」

「それに九頭竜大社はね、本当にすごい気に満ちたお社ですよ。これほどすごい気に満ちたお社というのはなかなかないのです。それは神主さんもお感じでしょう。九頭竜大社には熱心にお参りする人達が多いのでしょうが、それを感じる方々がおいでになっていると思うのです。」

「はい。おっしゃる通りでございます。」

「今日はすがすがしいお参りが出来ました。私はいつも思っているのです。すがすがしく命輝かせて生きてゆきたいと。」

 

本当に、素晴らしいお話をお聞かせいただきました。

 

またのお参りをお待ち申し上げております。

 

 

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