大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2022年7月8日 公式ブログ

油断せず

ある日の早朝のことです。よくお参りになる男性〇〇さんが社務所にお越しになり、おローソクをお求めになりました。そしてこんなお話をなさいました。

 

 

「神主さん。こちらのお社はすごいですね。願いが叶いました。本当にね、物事が前に進み出したのです。」

「ああ、それはよろしかったです。九頭竜大社とご縁がおありなのですね。嬉しいです。」

「それでね。まさにそのお願いしていた案件はうまく運び出したのです。しかし別件で私が少々不注意をはたらいたことがあって、それが思わぬ妨げになってきてしまっているのです。神主さん、こんな場合はどうしたらよいのですか?助言をいただきたいのです。」

「私は本を書く者ではございますが、そのように直接助言を差し上げるようなことは基本控えております。ただ、九頭竜弁財天大神様は、本当に不思議なお導きをなさいます。最高のタイミングで、これは本当なのだろうかというくらいのご守護をくださり、妨げもすっと取り除かれます。そのような奇蹟の神様ですから、今日は素直にご自身の思いでお祈りいただければと存じます。願いをお聞き届けくださる大神様です。」

「いやいや、そのように大神様のことをお伝えいただけるのはたいへんありがたいことです。実は私の妻は月参りをしているのですよ。」

「ああ、そうでいらっしゃるのですね。」

「去年夫婦で東北の方から京都へ引っ越してきたのです。妻は霊感が強い女性でして、竜神様を感じることが出来るのです。その妻があるきっかけで九頭竜大社に初めてお参りした時に「あっ、ここだ!!」と、それはもう強く感じたそうなのです。その妻に勧められて、私も九頭竜大社にお参りするようになったのです。」

「竜神様をお感じになる方々は時々お参りなさっておられます。そうですか。そのようないきさつでお参りされているのですね。」

 

 

9回まわるお千度をなさり、おみくじも引かれて社務所に戻ってこられました。

 

「今日お千度をしていて思いました。そういえば前回お願いが叶った時にお礼参りをしていなかったな、と。妻が私の代わりにお礼参りをしてくれていたのですが、私自身はしていなかったのです。だから思わぬ妨げが出てきてしまったのかな、と。願いが叶ってうまくいったことで浮かれてしまって、それ以外のことへの配慮が足りなかったな、と。感謝の心が足りなかったな、と。そんなことを感じました。」

「九頭竜大社の御教えに「心の器づくり」とあるのです。そのように自らを省みて心の器を大きくしてゆくという教えです。大神様からより多くのお蔭をいただける大きな心の器をつくり上げてゆくのです。ですから、今日は本当に、よいお参りでいらしたことと存じます。」

「おみくじのお言葉もね、「油断せず神を信じよ」です。本当に九頭竜弁財天大神様はよく見ておいでなのですね!まさに今の私にぴったりのお言葉です。背筋がしゃーんとしました!」

 

 

後日の朝、〇〇さんはまたお参りになり、私にお話しくださいました。

九頭竜弁財天大神様にお守りいただき、うまく運んでいることはより一層うまく運ぶようになり、妨げとなっていたことは収束に向かっておられるとのことです。たいへんよい表情でお話しくださり、こちらまでとても嬉しくなりました。

 

奇蹟の神様 九頭竜弁財天大神様とご縁がおありなのですね。

 

これからもますます幸いに歩まれますように。

 

 

九頭竜大社のおみくじ

 

書籍『九頭竜大社にお参りする人達から聞いた50の素敵なお話』

 

 

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